高木護さん

  • 2019.10.22 Tuesday
  • 10:51

種田山頭火や若山牧水などに憧れた頃があった。

30代から40代、生きるということは?と考えていた。

その頃に高木護の本に出会った。

「放浪の詩人」という言葉の似合わない「徘徊の詩人」という言葉が似合う本だった。

妻が看護師で妻に養われているというプロフィールにも親近感があった。

柏市の小さな公民館で講演があったので行ってみた。

高齢者を前に高齢者の前向きな生き方を否定していた。それが彼の生き方だから。

講演慣れしていなかった。

5〜6冊の本を持参して講演終了後サインを頼んだ。

作家にサインを頼んだのは後にも先にも彼だけだった。

1冊だけのつもりが2冊目にもサインしようとするので「いいんですか?」

と言うと戸惑ったように「汚れますか?」と言った。

柏の駅前のファミレスでふたりで飲んだ。

酒だけが生き甲斐らしかった。

10年前に雑誌で見かけた。

やはり行きつけの居酒屋でのインタビュー記事だった。

生き方に変化はなかった。

亡くなった・・・92歳。

虫が好かないってこと

  • 2019.10.21 Monday
  • 17:48

「読みかけの洋書が机の上に

 そのザラザラ紙のページに

 ワインをこぼしてしまった

 ワインはちっとも沁み込まない

 それが何だか悲しくて悲しくて

 この国の女性は苦手だなぁと思った」

 

・・・らしい。

ワインを飲みながら、その国の女性が苦手とは。

おもしろい作家だね。

しげもとまさあき作詞集(4)

  • 2019.10.20 Sunday
  • 19:44

『ラストダンスは僕と』

 

 君を見つめてくれる男と 踊っておいで

 月の明かりの中で 手を取って微笑んで

 でも 忘れないで 君を抱きしめたくて

 帰りを待つ 僕のことを

 

 ワインみたいな音楽を 楽しんでもいいのさ

 酔って 素敵な男が 愛をささやくよ

 でも 忘れないで 君を抱きしめたくて

 帰りを待つ 僕のことを

 

 僕の燃える思い 感じてほしいのさ

 君を離さないよ いついつまでも

 

 帰りに 君と踊った男が そっと微笑んで

 家(うち)で ゆっくり話をしようって誘うだろ

 でも 忘れないで 君を抱きしめたくて

 帰りを待つ 僕のことを

 

 夢の中の僕は いつも立ち上がるのさ

 君を抱き上げて 君とステップ踏んで

 踊るよ いつまでも ふたりだけのダンス

 

   ※ 足の不自由な男性がダンス好きの妻に捧げたラブレター

     これが元歌です

 

『慈悲のワルツ』

 

 言葉も懐かし 愛しいあなた

 優しく包まれる

 いつでも あなたに伝えたいのよ

 教えて どうすれば

 

 広い世界に いるはずなの

 かけがえのない人

 私を変えるの 素敵な笑顔に

 沁みてくる あなたのワルツ

 

 今 歌うわ このワルツを

 私も照らしたい

 誰かを想って この世の片隅

 懐かしい 愛の歌

 

   ※「テネシーワルツ」のメロディで歌えます

しげもとまさあき作詞集(3)

  • 2019.10.18 Friday
  • 18:13

『トリトマに恋して』

 

 息づく森に誘われて でも 道に迷った私

 闇の中 見えた あなたのともし火

 ほら 庭のトリトマに 宿る朝露みたい

 今にも消えてしまいそうに 恋してる

 報われぬ この想い それでもあなたが好きよ

 灯りに集まる 哀れな蝉に似てる恋心

 真っ赤な炎 それは見せかけ

 たいまつに見えるけど 涙は乾かないわ

 

 息づく森に誘われて でも 道に迷った私

 闇の中 見えた あなたのともし火

 ほら 故郷に帰る 渡り鳥に憧れ

 その背中にすがりついても 空しいわ

 想うだけでいいのと そう言い聞かせてるのよ

 それでも時々 堪えられなくて ひとり涙してる

 真っ赤な炎 それは見せかけ

 たいまつに見えるけど 涙は乾かないわ

 

 恋が病なら 何度でも死んだわ

 きっと蝉に生まれ変わって

 あなたに会いに行くわ

 息づく森をさまよって 今 遠くかすかに浮かぶ

 あぁ きっとあれが 私のともし火

 

   ※ トリトマは燃える松明に見える花 花言葉は「恋する辛さ」

 

『愛はイノチガケ』

 

 おまえに呼ばれりゃ舞い上がり ピュッピュッピュッと飛んで行く

 夜はもちろん昼だって いつでもOKさ

 他の女の甘い声にゃ ピクピクピクリもしないけど

 おまえの「来てよ」のひと声で 俺はバズーカさ

 おまえのヘソの蜘蛛の巣は ブラックホールだぜ

 俺の小さな耳かきで 掻き出すぜ胡麻つぶ

 太平洋 大西洋 必死に泳ぐのさ

 おまえの海まで行けたなら 死んでもかまわない

 

 タマゴのようなふくらみが 夢に浮き上がる

 俺はもう鶏さ コケココ駆けまわる

 寝床を三ベン回ったら 産毛に身体包まれた

 可愛らしいヒヨコちゃんに おまえはなってたよ

 ミシシッピーをさかのぼる 馬力の蒸気船

 煙をポポポポ吐き上げて 俺は波を切る

 太平洋 大西洋 必死で泳ぐのさ

 おまえの海まで行けたなら 死んでもかまわない

 

   ※ 心身ともに衰えたオヤジたちに捧げます

しげもとまさあき作詞集(2)

  • 2019.10.17 Thursday
  • 09:47

『カスケイド・ラブ』

 

 とめどなく落ちる 激しく落ちる

 優しい声 冷たい声 めくるめく変化する

 君と過ごすときの ぼくの心なんだ

 何度でも思い出し 何度でも気にかかる

 あぁ 君とぼくは そう 滝の流れ

 春と秋に現れる ククルカンの神さまだよ

 愛しているなら 身を寄せ抱き合おう

 さぁ たどり着いたよ

 

 とめどなく昇る 激しく昇る

 ときめく声 あやしい声 中途半端に廻る

 君と過ごすときの ぼくの心なんだ

 何度でも泣きたいよ 何度でも笑いたい

 あぁ 君とぼくは そう 滝の流れ

 ウロコと羽根で羽ばたく ククルカンの神さまだよ

 愛しているなら 身を寄せ合おう

 幸せに濡れよう

 

 愛しているなら 身を寄せ合おう

 あの空に昇ろう

 

    ※ 思春期の少年の悩み多き情熱と心の揺れ

 

『ダイヤモンドの船』

 

 両手を広げて集めてる 小さなカケラ命のカケラ

 何もないところから 生まれてくるの

 突然変異のように 生まれる愛

 あなたが困らないように 温めている胸の中

 あなたが気付かないように 音もなく進むラムジェット

 

 聞こえてくるのは夜空の歌 30年の愛の熟成

 それを3秒で 優しく作る

 人差し指まで 2000kmの思い

 あなたが困らないように 温めている胸の中

 あなたが気付かないように 音もなく進むラムジェット

 

 膨らみ続ける この愛

 アップクォーク ダウンクォーク 届くの

 ふたりを乗せて宇宙に向かう ダイヤモンドの船

 

   ※ 抑えきれず膨らむ片思い。それはいつかビッグバンに。

しげもとまさあき作詞集(1)

  • 2019.10.16 Wednesday
  • 08:24

『カフェの異邦人』

 

 真っ赤な頬っぺの娘 唇とがらせ歩く

 キッスをしてよ 時計は10時を告げる

 ピアノを弾く女の肩掛け 滑り落ちそうに笑う

 あぁ この街に流れ来て

 静かな日に この身をまかせてる

 隅っこのテーブルで歌う 

 ベレーの男の 侘しく甘いシャンソンよ

 

 真っ赤な頬っぺの娘 唇とがらせ歩く

 キッスをしてよ 微笑み皿をならべる

 ピアノを弾く女の帽子は 昔の浮名を語る

 あぁ この街に流れ来て

 静かな日に この身をまかせてる

 強めの酒に 少しだけ 

 たわわに実った ほのかな葡萄の香りよ

 

 この子が 君の娘だよ

 月日の流れは 苦くて甘い味がするよ

 

   ※ 昔、愛し合い別れた彼女。結婚して娘が生まれたが離婚したと聞いていた。

     ある日、彼女の訃報が届く。娘は小さな街のカフェで働いているらしい。

     「キッスをしてよ」は死んだ元カノの口癖だった。

 

 

『坂のある町で』

 

 ゼラニウムの赤に 微笑む窓辺

 若いふたりの はしゃぐ声が

 背中をくすぐって 通り過ぎるの

 あれは あの日の私たちね

 二度と会えない 淋しさを

 ワルツにのせて踊るわ 坂のある町で

 

 コンサートの帰り パンケーキの店で

 余韻に包まれ 含むワイン

 ゆらゆら揺れてる 石畳

 そっと触れたの あなたの指が

 記憶の中の 声はもつれて

 なにも言わない唇 坂のある町で

 

 白い窓には レースのカーテン

 あなたの腕に 身をまかせ

 愛を交わした思い出 坂のある町で

 

   ※ 新婚旅行の思い出の北イタリアを独り訪れた未亡人 

シューマンの歌曲を日本語で歌う 癸

  • 2019.10.15 Tuesday
  • 07:45

1、献呈

 

 ぼくの胸の中 愛に満ち溢れ

 うれしいときもある 苦しいときさえも

 悩みを君の中に 溶け込ませる

 

 安らかに眠るよ 神さまの贈り物

 それは君 見つめられ分かるよ

 愛するって

 ふたりで世界を 美しく変える

 

 ぼくの胸の中 愛に満ち溢れ

 ふたりで生きて行く 手をとり登るのさ

 あぁ ぼくのマリアさま

 

2、くるみの木

 

 あざやかな緑よ 

 すてきな香り 軽やかに舞う

 花びら愛らしく

 抱きしめたいよ 風のように

 

 ささやきかわしてる

 はにかみながら 今にもキッスを

 あの子の噂を そっとしてる

 昼も夜も 夢見るあの子

 

 分かるはずない あの子の歌声に

 来年のこと そして恋人

 聴いてるよ ささやき

 夢と希望を 夢の中で

 

3、はすの花

 

 まぶしいからなの 目をふせてる

 小刻みにふるえ 夜の闇を待つ

 

 月明かりの中 目を上げる君よ

 うぶな優しさに 微笑み浮かべる

 

 頬染めながら 見上げる空には

 切ない恋心

 こらえきれず 今 君はむせびなく

 

4、君は花のようだ

 

 なんて きれいなんだ 君は花のようだ

 見つめていると 胸が苦しい

 神さま お願いだ 守り続けておくれ

 君の清らかな心 その微笑み

シューマン『リーダークライスop39』を日本語で歌う

  • 2019.10.14 Monday
  • 04:38

1、異郷で

 

 故郷の空が 今 思い出を運んでくる

 でも父も母も もういない 誰もぼくを知らない

 あっという間に すべては消えてしまった 忘れられた

 

 美しい森さえも 淋しそうに ぼくに告げるのだ

 誰も知らない おまえを知らないと

 

2、間奏曲

 

 ぼくの心の 君の面影

 とても嬉しそうに ぼくを見てる

 ぼくは歌うよ 懐かしい歌

 飛んで行くのだ 君のもとへ

 

 ぼくの心の 君の面影

 とても嬉しそうに ぼくを見つめてる

 

3、夜の対話

 

 「夜が更けて 寒いのに どうしてひとりきり

  馬に乗る花嫁よ ぼくの家においで」

 「男に騙されて 張り裂けたこの胸

  聞こえるでしょ 笛の音が

  逃げて逃げて まだ間に合う」

 

 「花嫁も馬も素敵だ はち切れそうな若さ

  あぁ そうなのかおまえの正体が分かったぞ

  あの ローレライ!」

 「わかったのね 私のこと お城からラインを見下ろすの

  夜が更けたわ 寒くなった

  もうこの森から 二度と二度と 逃がさないわ」

 

4、静寂

 

 誰も知らないわ この幸せを

 あの人だけが知ってる それでいいのよ

 

 積もる雪よりも 静かな心

 空の星よりも 静かなこの胸

 もしも小鳥だったら 海を越えて

 飛んで行きたいのよ 天に届くまで

 

 誰も知らないわ この幸せを

 あの人だけが知ってる それでいいのよ それでいいのよ

 

5、月の夜

 

 ほのかに咲く花の 光の中で

 空と大地が出会い うっとりキッスした

 森も野原も 風ににっこりさざめく

 いちめんの星屑に 夜は浮かび上がる

 ぼくの心は 大きく翼ひろげ

 田舎の道の上を 飛んで帰って行く

 

6、美しい異郷

 

 木立の枝は ざわめく

 それは 昔の神様が

 城のまわりを 見張っているのだ

 

 黄昏どきのミルテの後ろで 夢見てる

 ぼくに話しかけるのは 不思議な夜さ

 すべての星たちが ぼくに歌うよ

 遠い未来の 愛と幸せの歌を

 

7、ある城で

 

 見張りの兵隊 年老いて居眠りだ

 突然 夕立に 森はざわめくよ

 髭も髪も伸びて 鎧も石になって

 座りつづけて もう何百年もそこにいる

 

 みんな出て行き 城の中は静まり

 窓の外では 淋しく歌う小鳥

 見下ろすラインの流れ 婚礼船が行く

 明るい歌声に 花嫁は泣いている

 

8、異郷で

 

 さらさら流れる 小川の声

 森の中なのか ここはどこだ

 静けさの中で 夜鶯が話し始める 昔話を

 

 月の光に 城が見える

 手が届きそうだ でも幻さ

 赤白のバラの庭で 待ってる

 彼女が見えるよ これも幻さ

 遥か昔 死んだのだから

 

9、憂愁

 

 喜びの歌を 歌っていると ふと 涙流れ 心軽くなる

 春の風の中 鳥は歌う 憧れの声で 檻の中なのに

 

 みんなは嬉しそう うっとり聞いてる

 誰も気づかない 深い悩みに

 

10、薄明

 

 夕闇が押し寄せる ふるえる森の木々

 雲は 悪夢の中 何が起こるのか

 可愛い小鹿を ひとりにするなよ

 遠く猟師のラッパ 草を食べてる場合じゃないぞ

 

 優しい友達 信じちゃだめなのさ

 裏切り炎が 燃えて光ってる

 疲れ倒れても 明日 蘇る

 夜は危ないのさ 絶対に眠るなよ

 

11、森で

 

 花嫁たちが行くよ 鳥たちが祝い歌う

 追いかける兵隊の群れ 始まる楽しい狩りだ

 

 狩りはすぐに終わったのさ 夜がすべてを包む

 聞こえるのは すすり泣き ぼくの心だけが

 なぜか 震えが止まらないよ

 

12、春の夜

 

 空を鳥たちが行く 庭も爽やか 春だ 春が来た

 花も香るよ 叫びたくなるよ

 ほら 月の光が 思い出誘う

 

 月も星も 森も小鳥たちも 歌う

 あの子は ぼくのもの ぼくのものだと

 

  

 

 

シューマン『リーダークライスop24』を日本語で歌う

  • 2019.10.13 Sunday
  • 11:31

1、朝、起きると

 

 今日こそ あの人は来ると 朝日に祈る

 そして夜になった やっぱり来なかったのさ

 悲しくて辛くて 朝まで泣いた

 昼間はフラフラと 抜け殻みたいに歩く

 

2、あちこちと

 

 待ちきれないのさ もうすぐ会える

 あの人に この世でいちばん美しい人

 

 ドキドキしてるよ だけど時間は進まない

 わざとゆっくり してやがるんだ

 眠たそうに あくびしてる さっさと働け

 

 ぼくをイライラさせてる 意地悪な女神たちは

 横目でぼくを見てる

 恋に悩む男を バカにして笑いとばす

 

3、林をさまよう

 

 あてもなく ただひとり 深い森にいる

 不意に浮かぶよ あの面影が

 歌うのは やめてくれ 空の小鳥たちよ

 その言葉たちが 胸に突き刺さる

 

 「美しい娘が ある日現れ

  この歌を何度も 聴かせてくれたの」

 

 もう何も言うなよ 小鳥たちよ

 あの人の話で ぼくにため息をつかせないでくれ

 

4、愛しい人

 

 さぁ 手をあてて この胸に

 聞こえてくるだろ トントンと

 意地悪な大工さんが

 作っているのさ 棺桶を

 

 トントンカンカン 一日中

 ぼくは寝不足になっちゃった

 今すぐに眠りたい

 はやく作ってよ 棺桶を

 

5、悲しい揺りかご

 

 美しい ぼくの棺桶よ 美しい ぼくの墓石

 美しい ぼくの故郷 今旅立とう 涙飲んで

 君が歩いた この道よ 君が座った このベンチ

 初めて君を見た 思い出の場所

 

 辛い辛い 会うは別れの始まりだなんて

 どうして君は そんなに美しいのか

 打ち明けることもせず 求めもしなかった

 いつも君のそばで 君を見つめて暮らしたかった

 

 だのに 君はぼくを怒鳴りつけた

 ぼくは 頭の中が真っ白になった

 傷ついたぼくは ついに

 杖をついて 足を引きずって

 旅立つよ 墓穴めざして

 

 美しい ぼくの棺桶よ 美しい ぼくの墓石

 美しい ぼくの故郷 あぁ さようなら

 

6、荒っぽい船頭さん

 

 待ってくれ 船頭さん ぼくも港に行くよ 

 すぐに サヨナラするのさ 二人の娘に

 

 真っ赤な血を流して 真っ赤な汗を飛ばし

 ぼくの苦しみを 真っ赤な文字で書く

 

 どうして怖がるのさ おかしな人だ

 ぼくの苦しみを 笑ってたのに ほーら

 

 楽園で 蛇がイヴを騙した

 あのリンゴの実を 君も食べたのか

 

 リンゴは世界を メチャクチャにした

 そしてイヴは死んだ 君はイヴなのさ

 

7、流れを見下ろして

 

 光る空を映す ラインの流れよ

 この船は滑るよ 陽の光浴びて

 

 金色にきらめいている波しぶき 見つめる

 この胸に浮かぶよ 辛いあの思い出

 

 波の音は誘う 甘い夢の中

 でも ぼくは知ってる 川底の死神

 

 微笑むその裏に 闇を隠す川

 おまえは似ている ぼくのあの人に

 

8、最初は絶望だった

 

 望みは無かった 諦めていた

 そして 何故だか 安らぎを 手に 入れた

 

9、きれいな花で

 

 この歌のアルバムの中に ぼくの歌を収めたい

 そして きれいな花で 飾るのさ

 棺桶みたいにね 萎れたぼくの愛もね

 

 墓の横には 愛の草花咲かせ

 摘み取れる 誰にでも

 墓の中の ぼくにでも

 

 火山からほとばしる 溶岩みたいに

 溢れ出るぼくの歌が 今ここに

 火花散らし 荒れ狂う

 

 突然に黙るよ 死体のように冷たく

 ゆっくり 愛の魂が その上に流れ込んで

 忘れていた情熱で 歌を蘇らせるんだ

 

 不安と希望に満ちた 朝露とともに

 ぼくの歌が 君に届けられるよ 遠い国から

 歌は鎖を切って 青ざめた言葉を

 君の美しい目に 悲しい愛を歌うよ

 

  

シューマン『詩人の恋』を日本語で歌う

  • 2019.10.12 Saturday
  • 09:44

1、美しい五月に

 

 やさしい五月の 蕾のほころびに

 この胸の中 愛が芽生える

 

 やさしい五月の 小鳥のさえずりに

 打ち明けたのさ ぼくの思いを

 

2、ぼくの涙から萌え出る

 

 ぼくの涙は 花びらに変わる

 このため息は 鳥の歌に

 

 もし君が ぼくを好きになるなら

 花と鳥の歌を ぜんぶあげよう

 

3、バラ、百合、鳩

 

 大好きだったバラも百合も鳩も、お日様も消えたよ

 今は ほら 清らかで美しい君の虜になった

 

 君はぼくのすべてさ 愛を捧げる君だけに

 君はぼくの バラだ百合だ鳩だ そして太陽だ

 

4、君の目に見入ると

 

 君の瞳を見れば 悩みは消えるよ

 君にキッスするだけで 病も治るよ

 

 その胸に頬寄せ 神様に感謝捧げ

 君の声「愛してる」アァ 溢れる涙

 

5、私は心を沈めたい

 

 抱きしめておくれよ 百合の花びらよ

 辛いぼくの心 歌っておくれよ

 冷たく震える その唇に

 あの日の甘さは どこにもなかった

 

6、聖なるラインの流れに

 

 ラインの流れに 浮かび聳える

 ケルンの町の 大聖堂の中

 黄金に輝く マリア様がいる

 荒んだぼくの心を 見つめてる

 

 花と天使にかこまれ 微笑む人

 瞳も頬も くちびるまでも

 あの人に うりふたつ

 

7、私は憎まない

 

 君のこと 許してやる

 見捨てられて 心張り裂けそうでも 許すよ

 輝くダイヤモンド 照らすよ ぼくの心

 でも手遅れさ

 

 君のこと 許してやる

 君の心の 暗い その闇の中に

 ぼくは見たのさ 蛇を なんて哀れな人だ

 許してあげるよ

 

8、小さな花が知れば

 

 傷ついたぼくを 花びらたちが見つけたら

 きっと泣いてくれる

 悲しむぼくを 小鳥たちが見つけたら

 きっと励ますだろう

 泣いてるぼくを 輝く星が見つけたら

 きっと慰めるよ

 

 だけど真実を知ってるやつは

 あの女だけ あいつだけさ

 

9、それはフルートとヴァイオリン

 

 ほら フルートとヴァイオリン

 トランペットも聞こえる とても楽しそうだ

 

 みんなでダンスしてる

 ぼくのあの人の 結婚式なのさ

 

 最高に盛り上がってる

 高らかに響き渡る 太鼓と笛の音だ

 

 すすり泣く声は 優しい天使たちさ

 ぼくを見つめてる

 

10、ぼくの歌が響く

 

 聞こえてくるよ あの人の歌

 ぼくの胸は痛む 嵐のように

 会いたい気持ちだけ 空に昇るのさ

 そして 落ちてくるのだ 苦しみの雨

 

11、若者は娘を愛す

 

 彼が恋した娘は 別の男に惚れた

 だけど その男は 他の女と結婚したよ

 

 怒った娘は 行きずりの男に身をまかせたよ

 それで はじめの彼は とても惨めになった

 

 これは昔話なのさ よくあることさ

 だけど今 彼の心は 真っぷたつに裂けた

 

12、明かりさす夏の朝に

 

 明るい夏の朝 庭を歩けば 花たちが声かける

 ぼくは黙ってる

 

 花たちは ぼくを見つめ こう慰めるのさ

 「姉さんを責めないでね 許してあげてね」

 

13、ぼくは夢で泣いた

 

 泣いてる夢を見た 君が墓の中にいた

 目覚めた 頬には涙のしずくが

 

 泣いてる夢を見た 君に捨てられたぼく

 目覚めた 頬には涙の川が

 

 泣いてる夢を見た 君がぼくに愛の告白

 目覚めた 止めどなく流れる涙

 

14、毎晩、夢に

 

 夢の中で 君は微笑み浮かべ 「おはよう」って

 ぼくは跪き 足にキッスする

 

 ブロンドの髪をかき上げ ぼくを見た その目からは

 真珠のように こぼれ落ちる涙

 

 君は そっと花束にのせて 言葉をかける

 目覚めて 花束も言葉も消えてた

 

15、昔のおとぎ話

 

 白い手が招く おとぎ話

 魔法の国から 歌が聞こえる

 金色の夕陽に 花咲き乱れ

 それは 花嫁の香りなのか

 

 森の妖精は 歌を歌い

 風も小鳥も 声合わせる

 霧の中では 歌にあわせ

 みんなでダンスを 踊るものが

 

 赤い火花や 青い火花

 小枝の周りを 飛び回るよ

 大理石から 水が湧いて

 きらきら光る 川の流れ アァ アァ

 

 今すぐ そこに行きたいのさ

 悩みや苦しみ 忘れたいよ

 いつも夢に見た 喜びの国

 だけど朝が来て すべては儚く消えるのさ

 

16、昔の嫌な話

 

 大嫌いな歌 昔の歌

 沈めてしまえ 大きな海に

 はやく持って来い 大きな棺桶を

 酒樽よりも 大きなやつを

 

 台に載せるのだ 大きな台

 大砲よりも重いもの 載せるから

 怪力の男 十二人雇え

 あのサムソンよりも 強い奴をだ

 

 さぁ すぐに運べよ 海に沈めろ

 この棺桶は 大きすぎるから

 大きくて重い その理由は

 愛と苦しみの 死体だから

 

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