シューマン『詩人の恋』を日本語で歌う

  • 2019.10.12 Saturday
  • 09:44

1、美しい五月に

 

 やさしい五月の 蕾のほころびに

 この胸の中 愛が芽生える

 

 やさしい五月の 小鳥のさえずりに

 打ち明けたのさ ぼくの思いを

 

2、ぼくの涙から萌え出る

 

 ぼくの涙は 花びらに変わる

 このため息は 鳥の歌に

 

 もし君が ぼくを好きになるなら

 花と鳥の歌を ぜんぶあげよう

 

3、バラ、百合、鳩

 

 大好きだったバラも百合も鳩も、お日様も消えたよ

 今は ほら 清らかで美しい君の虜になった

 

 君はぼくのすべてさ 愛を捧げる君だけに

 君はぼくの バラだ百合だ鳩だ そして太陽だ

 

4、君の目に見入ると

 

 君の瞳を見れば 悩みは消えるよ

 君にキッスするだけで 病も治るよ

 

 その胸に頬寄せ 神様に感謝捧げ

 君の声「愛してる」アァ 溢れる涙

 

5、私は心を沈めたい

 

 抱きしめておくれよ 百合の花びらよ

 辛いぼくの心 歌っておくれよ

 冷たく震える その唇に

 あの日の甘さは どこにもなかった

 

6、聖なるラインの流れに

 

 ラインの流れに 浮かび聳える

 ケルンの町の 大聖堂の中

 黄金に輝く マリア様がいる

 荒んだぼくの心を 見つめてる

 

 花と天使にかこまれ 微笑む人

 瞳も頬も くちびるまでも

 あの人に うりふたつ

 

7、私は憎まない

 

 君のこと 許してやる

 見捨てられて 心張り裂けそうでも 許すよ

 輝くダイヤモンド 照らすよ ぼくの心

 でも手遅れさ

 

 君のこと 許してやる

 君の心の 暗い その闇の中に

 ぼくは見たのさ 蛇を なんて哀れな人だ

 許してあげるよ

 

8、小さな花が知れば

 

 傷ついたぼくを 花びらたちが見つけたら

 きっと泣いてくれる

 悲しむぼくを 小鳥たちが見つけたら

 きっと励ますだろう

 泣いてるぼくを 輝く星が見つけたら

 きっと慰めるよ

 

 だけど真実を知ってるやつは

 あの女だけ あいつだけさ

 

9、それはフルートとヴァイオリン

 

 ほら フルートとヴァイオリン

 トランペットも聞こえる とても楽しそうだ

 

 みんなでダンスしてる

 ぼくのあの人の 結婚式なのさ

 

 最高に盛り上がってる

 高らかに響き渡る 太鼓と笛の音だ

 

 すすり泣く声は 優しい天使たちさ

 ぼくを見つめてる

 

10、ぼくの歌が響く

 

 聞こえてくるよ あの人の歌

 ぼくの胸は痛む 嵐のように

 会いたい気持ちだけ 空に昇るのさ

 そして 落ちてくるのだ 苦しみの雨

 

11、若者は娘を愛す

 

 彼が恋した娘は 別の男に惚れた

 だけど その男は 他の女と結婚したよ

 

 怒った娘は 行きずりの男に身をまかせたよ

 それで はじめの彼は とても惨めになった

 

 これは昔話なのさ よくあることさ

 だけど今 彼の心は 真っぷたつに裂けた

 

12、明かりさす夏の朝に

 

 明るい夏の朝 庭を歩けば 花たちが声かける

 ぼくは黙ってる

 

 花たちは ぼくを見つめ こう慰めるのさ

 「姉さんを責めないでね 許してあげてね」

 

13、ぼくは夢で泣いた

 

 泣いてる夢を見た 君が墓の中にいた

 目覚めた 頬には涙のしずくが

 

 泣いてる夢を見た 君に捨てられたぼく

 目覚めた 頬には涙の川が

 

 泣いてる夢を見た 君がぼくに愛の告白

 目覚めた 止めどなく流れる涙

 

14、毎晩、夢に

 

 夢の中で 君は微笑み浮かべ 「おはよう」って

 ぼくは跪き 足にキッスする

 

 ブロンドの髪をかき上げ ぼくを見た その目からは

 真珠のように こぼれ落ちる涙

 

 君は そっと花束にのせて 言葉をかける

 目覚めて 花束も言葉も消えてた

 

15、昔のおとぎ話

 

 白い手が招く おとぎ話

 魔法の国から 歌が聞こえる

 金色の夕陽に 花咲き乱れ

 それは 花嫁の香りなのか

 

 森の妖精は 歌を歌い

 風も小鳥も 声合わせる

 霧の中では 歌にあわせ

 みんなでダンスを 踊るものが

 

 赤い火花や 青い火花

 小枝の周りを 飛び回るよ

 大理石から 水が湧いて

 きらきら光る 川の流れ アァ アァ

 

 今すぐ そこに行きたいのさ

 悩みや苦しみ 忘れたいよ

 いつも夢に見た 喜びの国

 だけど朝が来て すべては儚く消えるのさ

 

16、昔の嫌な話

 

 大嫌いな歌 昔の歌

 沈めてしまえ 大きな海に

 はやく持って来い 大きな棺桶を

 酒樽よりも 大きなやつを

 

 台に載せるのだ 大きな台

 大砲よりも重いもの 載せるから

 怪力の男 十二人雇え

 あのサムソンよりも 強い奴をだ

 

 さぁ すぐに運べよ 海に沈めろ

 この棺桶は 大きすぎるから

 大きくて重い その理由は

 愛と苦しみの 死体だから

 

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