The Man Who Knew Too Much

  • 2014.01.18 Saturday
  • 09:26
『知りすぎていた男』(1956)はヒッチコックの名作サスペンス。Much を Little に変えたら『知らなすぎた男』になる。ここはロンドン、街の中で行われる一般市民を巻き込んだ芝居ごっこ。金を払えば主役として参加でき、大勢のヤラセ・エキストラ・スタッフの絶妙な芝居サポートでスター気分になれるという嬉しいサービス。タチの悪いドッキリより余程スリルがあって充実感に満たされる人気ビジネス。アメリカから弟に会いにやって来たノー天気な兄貴(ビル・マーレイ)を数時間厄介払いするために弟がこの企画に申し込み、兄貴もスターになれると張り切っていた。ところがちょっとしたタイミングのミスで本物の英露首脳の爆殺事件に巻き込まれる。カーチェイス・撃ち合い・拷問・ヘリの爆破・バラバラ殺人・自白剤・コサックダンス・マトリョーシカ投げエトセトラ。波乱万丈のスリルとサスペンスの連続。ビル・マーレイを狙う弾は一発も当たらず、オモチャの弓矢だけ当たるなんて、それも悲劇のマトリョーシカに。国務長官の愛人をゲットするハッピーなラストになっても、彼が芝居じゃないと気付くことはなかった。最高級のノー天気男でしたとさ。(1997)

母をたずねて

  • 2014.01.17 Friday
  • 10:39
『ブッダ』(1904)は木の横に立っている。丸顔で穏やかだけど、悟ってる感じはない。画面の左下には女性器のような貝殻?があるし、木も逆さにみると女性の足っぽい。ベルトランという名前がありながら、一生、母親の名前をもじったオディロンを使っていた画家ルドン。母なるものへの怖ろしいほどの憧れがあった。11歳まで母に逢わせてもらえなかった。PTSDってこと? 裸のガラテアを子供の顔をした独眼の巨人が懐かしそうに覗いてる『キュクロプス』(1898)。母に抱かれたい58歳のルドン自身だね。寝ているガラテアの体型が日本人っぽくて嬉しい。ギリシャ神話のガラテアは超美人。恋人のアキスとイチャついてる時にヤキモチを焼いたストーカーのキュクロプスアキスは殺される。でも美女と野獣にハッピーエンドはありえない。ディズニーは何でも綺麗ごとにしちまうからよう。「われ鍋にとじ蓋」もオツなもんだぜ。『コキーユ』『ヴィーナス誕生』もイヤらしいくて素敵だ。76歳の時、風邪で死んだ。寒い所で母親似の女性をストーカーしてたのかも? キモ可愛いオジイチャンだね。
 

みんな悩んで、どうにもならない。

  • 2014.01.13 Monday
  • 09:54
生まれてすぐに母を失ったお釈迦様は16歳で結婚、29歳で父になった。しかし、悩み落ち込む性格は変わらず、年寄りや病人や葬式を見てウツの極致、遂に妻子や王子の地位を捨てて家(城)を出て放浪生活に入る。カリスマ占い師や脳科学者に弟子入りしたがパッとしなかったので、森の中で苦行(自虐行為)を始める。6年やって馬鹿馬鹿しくなって森から出て来てスジャータという可愛子ちゃんから乳粥をもらい、菩提樹の下で座禅を組んで「悟った」、35歳でした。今、お寺の坊さんというのは「苦行と座禅」の位置にいます。心を痛めウツで入院、坊さんになったロック・ミュージシャン(スネオヘアー)ウツの和菓子屋(ほっしゃん)は首を吊る。坊さんは修行者です、仏様ではありません。一般人以上に悩み苦しんでいるはず。悟りすましてる場合じゃないよ。お寺の前でのライブ中に死んでいく老犬ナムは悟っていたかも。音楽は『あまちゃん』の大友良英さん。『アブラクサスの祭』(2010)

60分から5分に短縮

  • 2014.01.12 Sunday
  • 08:12
グランビル・ハンマー1880、ハミルトン・タイプA1902、バーカー・ユニバーサル1904、ホワイトクロス・エレクトリック1910、シック・エレクトリック1910、ポーラー・カブ1921、ギルバート1933、シック・グロリフィア1950、ザ・ファー1970、ウォール1970、日立マジックワンド1970、ラビット1980、ポケット・ロケット1990.「ヒステリー」が病気だと思われていた1880頃、ヒステリー症状の激しい「女性」は施設に収容し子宮摘出手術をしてたんだって。(1952年に病気じゃなかったよってことになったらしい) ヒステリーを治すために医者は指テクで「患者?」を絶頂に導いた。医者を腱鞘炎から救うためのバイブレーターの開発を描く・・・って。イギリス・フランス・ドイツ合作映画っていうか、まるでアダルト・ビデオじゃん。女性の自立、社会進出、参政権などはバイブレーターのお陰ってことらしい。確かに、絶頂まで5分じゃ男は必要ないよね。治療風景や実験風景は興奮と苦笑いの連続。『ヒステリア』(2010)最後に各時代の人気バイブレーターが写真付きで紹介されてたよ。ありがたいねぇ。

北欧映画?

  • 2014.01.11 Saturday
  • 11:50
両親が事故死、怖い叔父さんの店で働かされているスタンレー。叔父さんが怖くて学校に持っていく弁当が欲しいと言えないスタンレー。でも、作り話や歌や踊りが上手いスタンレーはみんなの人気者。弁当の時間は「家でお母さんが作ってくれてるから」と言って水を飲みまくるスタンレー。だけど、みんなはスタンレーと一緒に食べたくてしょうがない。ついに「スタンレーと食べよう会」ができる。一方、弁当を持って来ない食いしん坊のヴァルマー先生(監督が演じてます)は、先生仲間や生徒たちの弁当をカツアゲまがいに漁りまくる毎日。遠慮がちだったヴァルマー先生が豹変したのは金持ちの息子アマンの豪華弁当を見ちゃったから。以来、人里に現れた空腹熊と化し、それを食べてるスタンレーに嫉妬の嵐。食い物の恨み骨髄に達し「他人の弁当を漁るやつは学校に来るなーーー!」と完璧な墓穴。インド映画らしくない北欧映画のような温かい新展開があってエンディングへ。あれ、ヴァルマー先生は反省して永遠に去ったはずじゃ? 超美人のロージー先生がステキだこと!『スタンレーのお弁当箱』(2011)

くだらねー、おもしれー、クール!

  • 2014.01.09 Thursday
  • 08:50
労働者の賃上げを約束したマレーシア首相。ムカついたのが世界を裏で支配する男女五人組。首相暗殺計画を立て暗殺者を人選するようにイカサマ・カリスマデザイナーに命令。(過去200年の著名人の暗殺はすべてモデルが犯人だそうだ。)目を着けたのが超おバカなトップモデルベン・スティラー。いろいろあって事件は解決(ストーリーなんてどうでもいいんだろうね)。モデル仲間の三人がふざけてガソリンの噴水ごっこをやってて爆死。跡にガソリン噴水ごっこの銅像。B級映画だけどA級映画に必要なものはひと通り入れてあるもんね。ジョン・ヴォイト、クリスチャン・スレーター、ナタリー・ポートマン、レニー・クラヴィッツ、パリス・ヒルトン、デヴィッド・ボウイ、ルーカス・ハース他超有名人がどうでもいい役でチラチラ出てくる。ほんとにどうでもいい役なんだぜ。『ズーランダー』(2001)おっと、悪の手先はミラ・ジョヴォビッチ、やり倒してます。

ウンコにされたいか?

  • 2014.01.06 Monday
  • 11:01
踊れ踊れ、楽しそうに踊れ。神を称える歌を歌え。お前たちが本当に歌っているか口の動きで判るんだぞ。我々の後ろから野鳥の会の名人(教会委員)が口の動きを見てるんだ。誤魔化せないぞ。踊りも歌も完璧だった者だけが左下の教会のミサに参加できる。失格者は右下の裁判所で調べられ、男は異端者、女は魔女としてウンコになるのだ。ウンコの意味を教えてやろう。この絵を遠くから見るのだ。真ん中の葉の付いた木の枝馬の頭、交差する幹馬の前足そして奇妙な騙し絵のような絞首台馬の後ろ足だ。絞首台の上のカササギケツの穴さ。そこに吊るされる奴がウンコ・・・ハハハハハ、解ったか。絞首台の右下には腹を減らしたドブネズミが待ってるぞ。傍の十字架の下は骨だらけさ。絞首台の下のカササギが目のようで怖いってか?逃げそこなった奴らの怨みの目さ。右下の裁判所で上手くやった女は夜中に河岸から帆船で他の街の女郎屋に逃げられるのさ。さぁ踊れ踊れ、ウンコになりたくなかったら嘘でもいいから楽しそうに踊れ。『絞首台の上のカササギ』(ブリューゲル)

恋ってどんなもの?

  • 2013.12.29 Sunday
  • 09:47
「奥さま、好きです。」「あなたは14歳よ、大人の恋は早すぎるわ。年の差もあるし。」「たった10歳です。大人の恋のやり方も知ってます。ほら、こうするんでしょ。」「あのバラを持ってる男の子は誰?」「ぼくの恋人です。彼はバイセクシャルなんです。あの髭のオジサンは奥さまのお父さんですか?」「違うわ、彼は時間の神。あなたを成長させ、私を老けさせるの。あの太い腕から逃げることはできないの。」「ご主人は出張中ですか?」「いいえ、押入れの中で私たちを見てるわ。ヤキモチを妬きながらね。」「ぼく、怒られますか?」「大丈夫、何もできない人だから。ほら、ジェラシースネイクが無表情の乙女に化けて嫉妬の蜂蜜を持ってるでしょ。あの蜜を舐めて右手の毒針にやられたのよ。彼には嘆くことしかできないの。」「時間の神を見ている中年の女の人は?」「主人の愛人よ。老けたから主人に捨てられたの。」「時間の神って怖いなぁ。」「だから、今しかないのよ。元気な矢と金の林檎・・・わかるでしょ?」「仮面を付ければ、ぼくも大人に見えるよ。」「上手くできたら、一緒に鳩を飛ばしましょうね。」「はい!」『愛の寓意』(ブロンツィーノ)

ワンシーン

  • 2013.12.24 Tuesday
  • 08:52
村人の心のよりどころ、診療所の鶴瓶先生。実は製薬会社の元営業のニセ医者。名作『ディア・ドクター』(2009)にはワンシーンだけの出演者も多いんだよねー。勘三郎さんが相変わらずの陽気さで手術後の医者を当たり前のようにやってる。そして、年老いた八千草薫さんの三人娘の中に『ごちそうさん』でお馴染みのキムラ緑子さんを見ッケ。イヤミを言うこともなく、妹のイヤミをフツーに聞いてる長女だぜ。奇蹟の復活を果たす高橋昌也じいさんもワンシーンだ。『死に花』にも高橋昌也さん地味ーに出て、何にもしてなかった。チョットだけ出るっていいよね。ヒーローもいないし悪役もいない。主役は鶴瓶さんでも瑛太さんでも余さんでも松重刑事・岩松刑事でもない。山あいの無医村、これが主役。そうだよね、西川さん「枯葉蹴散らしノタウチ回る ミラーボールは女体の神秘 剥がせ壁紙千切って捨てろ 山に向かって舵取り登れ 窓の外にはポップな提灯 出初め式かよ真っ逆さまじゃ ええじゃないかの大掃除 あの子待ち待ち中華の嵐 齢(よわい)弱いの世は夜這い 股のお腰をマッチ棒毛」

なんといっても酒は「響」じゃな!

  • 2013.12.20 Friday
  • 07:42
「私は外交官としてアフリカや東南アジア生活が長かった。弟は天才的な発明家だったが時代が彼に追いついてこなかった。早死にだった。実は私には特技がある。秘密が守れるなら教えよう。目をつぶって車の運転ができるんだ。信じてないようだな。証明してやろう。さぁ!ところで君の仕事は?」「電車の運転士です。勤続40年、今日で退職です。スキージャンプをやるんですか?」「いや、持ってるだけだ。心臓が悪いわりには危険な物が好きでねぇ。君はするのかね?」「母は天才ジャンパーでした。ただ、当時は女のジャンプは許可されなかったんです。」「情けない時代だったんだね。」「私は勇気がなくて母を失望させました。」「さぁ、行くぞ。」(目隠しドライブは無事に終了)「嘘じゃなかったんですね・・・・・・死んでる、発作か。」判で押したような生真面目人生を送ったホルテンさんが退職日に初めての遅刻。出会いと別れの小さな(彼としては波乱万丈の)冒険を繰り広げる。「ニッサンが日本語だとはな。」「スヴェーデン語っぽいですけどね。シュシュシュシュシュシュシュシュポーーーー、退職おめでとうーー!」『ホルテンさんのはじめての冒険』(2007年ノルウェー映画)

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