ジワーっと来る?来ないよ!

  • 2013.12.14 Saturday
  • 07:23
美人もイケメンも出て来ない。思いっきりの変人ばかり。そういう人を集めた特殊ホーム。話は吉本新喜劇といい勝負だと思えばいい。ミュージカルとしてのレヴェルも高くないし、ダンスも雑すぎる。ここにあるのは「無理をしないで客に楽しんでもらうにはどうすれば・・・?」というプロジェクトへの無理を感じさせない、でも真面目なチャレンジ。ほのぼのとした喜びが低温ヤケドのように痕を残す。ただし、アイドルでもモデルでもない庶民の女性の太股や男性のブリーフ姿に故郷の優しさを感じる人は東京宝石の貴金属なみの喜びを噛みしめることになる。裸もないしキスシーンもベッドシーンも殆どないのに画面のアチコチに色気を感じさせるとは。ドイツ語とフランス語をミックスしたようなオランダ語から醸し出されるエロスも程よい感じ。オカマの美容師も程よい感じ。スペシャルゲストのベアトリス女王も程よい感じ。久本雅美と柴田理恵をミックスしたようなクリビアも程よい感じ。『クリビアにおまかせ』(2002年オランダのミュージカル・コメディ)

ファイト!

  • 2013.12.12 Thursday
  • 07:49
中島みゆきさんの『ファイト!』の歌詞には、虐げられて蔑まれて、それでも微かな光りを目指して生きる人たちのことが語られる。山のむこう、海のむこうには小さな幸せがあるかもしれないね。もうすぐ海に流されそうな修道院。水はすぐそこまで迫っているよ。中には誰もいないんだろうね。立派な建物だから大きな波でもきっと大丈夫。いつか何処かに流れ着くさ。着いたらすぐに扉を開けるんだ。ここと違って優しい人たちが笑顔で集まってくるよ。一番右の窓は怒ってる。二番目の窓は泣いている。でも涙はもう出ない。階段の前の噴水も涸れてるね。左から二番目の窓は放心状態だ。でも一番左の窓だけは海のむこうに何かを感じてる。さようなら、静かな修道院。石畳に刻んだ想い出よ。『見捨てられた街』(クノップフ)

双子だってさ

  • 2013.12.11 Wednesday
  • 07:29
いろんな人生がある。いろんな人生がある。オランダ生まれで美人のモロッコ娘と、まだ見ぬ父がモロッコにいるらしいイケイケのオランダ娘。親友それぞれの自分探しの旅。いろんな人生がある。いろんな人生がある。カモメは高く飛ぶ、海原にひとつの影を落として。いろんな人生がある。いろんな人生がある。トラブルを求めながらも優柔不断にトラブらないモロッコ娘。イエスかノーかで結果を急ぎ、結果トラブるオランダ娘いろんな人生がある。いろんな人生がある。過去は踏み台。反省すれども後悔せず。「よかったこと」にして前に進もう。いろんな人生がある。いろんな人生がある。その中のひとつを生きる。『ドゥーニャとデイジー』(2007年オランダ映画)

邪悪な転失気

  • 2013.12.05 Thursday
  • 10:27
イカスミパスタを食べたんじゃないよ。黒いオナラがあったっていいじゃじない。オナラは笑えるよ。ちょっと恥ずかしいけど、みんなが笑ってくれたら嬉しいよ。女は悪魔? それじゃ若い悪魔だね。このオナラは僕が5歳の時に死んじゃった母さんかな?それとも僕が14歳の時に死んじゃった姉さんかな?それとも僕が26歳の時に死んじゃった父さんかな?心を傷つけて入院中の妹かも。この女の子は実は僕なんだ。可愛いだろ。笑顔でもよかったけど、ちょっと変なほうが面白いだろ?変じゃなくなったら、絵が描けなくなっちゃうよ。身も心も健康な人は絵なんて描かなくていいのさ。『思春期』(ムンク)

そうよ、神様よ!

  • 2013.11.18 Monday
  • 09:45
「分からないんです、なぜ妊娠したのか。」「そんなはずないだろ、知らないうちに妊娠なんて。」「本当です、信じてください。」「僕は君の婚約者なんだ。事実を知る権利があるんだ。たとえ君自身に覚えがなくても、何かがあったはずだ。思い出してくれ。最近、不思議なことがなかったかい?」「そういえば、三ケ月前のお祭りのとき、お父さんに縁日で神様の本と木彫りの鳩と刺繍用の糸を買ってもらったの。」「その話は前に聞いたよ。」「そのあとで、食堂で硬いクレープと南蛮漬けを食べたらスッゴク眠くなって、気が付いたら帰りの馬車の中だったの。」「それ変だよ。」「お父さんは皆にみやげだと言って、人気のキューピーの人形をいっぱい買ってた。」「僕も貰ったよ。」「そんなにお金なかったはずなのに。」「・・・・・いいかい、よく聞いて。この村では生娘が妊娠すると結婚できないんだ。でも、僕は君と結婚したい。だから、そのお腹の赤ん坊は神様がくれたことにする。」「神様がくれた赤ん坊ね。」「神様が君の夢に現れて君と結婚したことを伝え、君は驚いたけど受け入れた・・・ということにしよう。僕はずっと君を左の目立たない所で支えるよ。」「ありがとう。私、思いっきり演技してみせるわ。愛してる。」『受胎告知』(ティントレット)黒い羽根の天使たち

見てるわ!

  • 2013.11.11 Monday
  • 22:37
あの人が見てるわ。私を見てる。カトリーヌのパトロンなのに私を見てる。だって、私の方がカトリーヌより三歳も若いんだもの、当然よ。支配人も彼に私を薦めてたわ。私だって高く売れるのは、あと二、三年。劇場も商売だもの。今を逃すはずないわ。私、顔はイマイチだけど身体は柔らかいの。ほら見て、胸と首の反りっぷり、最高でしょ?後ろから見せてあげるわ。チュチュが透けてるから、お尻の形がよくわかるでしょ。彼は黒が好き。演出家は赤いリボンって言ったけど、彼の為に首のリボンを黒にしたのよ。他の踊り子たちが警戒して見張ってるわ。足が見切れてる。演出家に怒られるわよ。二年間愛人をやればお店が持てるの。もうすぐ彼は私のものよ!あっ、画家がスケッチしてる。可愛く描いてね、ドガさん。『エトワール、または舞台の踊り子』

片付けられない症候群の割には片付いてるね!

  • 2013.10.27 Sunday
  • 08:09
反体制思想家の父と母と兄がひとりの軍人に惨殺された。残された弟は不良になり少年院に入れられ脱走し捕まり、ある島に流される。島では多勢の不良たちが狂気じみた男に奴隷のようにこき使われていた。彼は不良たちから虐待され男に崖から海に投げ捨てられる。だが生きていた。20年後、彼は島に帰ってくる。狂気じみた男が両親と兄の仇だということも判った。復讐の条件は揃った。タイトルも『処刑の島』だ。ここから彼の血みどろのリベンジが始まる。気の弱い人は見ちゃダメ・・・・・のはずだよね。男の娘が成長して岩下志麻になっていたところから雲行きが・・・いや、雲が晴れて青春恋愛ドラマ・テイストに。残虐なはずの三国連太郎さんが気弱な頑固オヤジ風だし、イジメ倒すはずの佐藤慶さんもジャイアンよりはスネ夫だし。家族を殺され自分も痛めつけられて崖から投げ捨てられた復讐が「親指一本の指詰めで許してやる」のかい!指を詰めるときにギャーギャー叫びすぎの三国さん、カワイイー。脚本は石原慎太郎、監督は山田洋次じゃなくて篠田正浩。主役の新田昌と岩下志麻のチョット奇妙な青春ドラマ。台本と映像のギャップが楽しいよ。『処刑の島』(1966)

コキクケコキクケ、コキコッコー!

  • 2013.10.22 Tuesday
  • 20:04
私の好きな季節がやってきました。8人の女たちと一緒に海辺のホテルにてしばしうたかたの恋と洒落込みましょうか。女たちのテーブルを見ると赤いブーツの女が恋ばなの最後の標的になっているようでした。暗くなるまでこの恋を紡いでいると夜風の匂いに包まれてひきしおの砂浜をロバと王女が散歩しているのが見えます。残火が微かにゆらぎ夜の子供たちが泣いています。帰ろう。そう思うと何故か逢いたくてにわかに立ちあがりハンガーのコートを片手に家路に向かいました。メフィストの誘いから逃れ終電車に乗ったとき窓から哀しみの伯爵夫人銀行の前に立っているのが見えました。リスボン特急インドシナに向かったのでしょうか?「幸せはパリでつかんで下さい」と祈りながら永遠(とわ)の語らいが待つヴァンドーム広場に向いました。広場ではロシュフォールの恋人たち恋のモンマルトルのお土産にシェルブールの雨傘を買っていました。(こきのかとりーぬ)

ドードドドドードドードドドー

  • 2013.10.13 Sunday
  • 07:57
遊ぼう もっともっと遊ぼう おいでよ 遊ぼう遊ぼう 一杯いっぱい遊ぼうよ ジャズを歌おうよ 葬式ごっこもいいね 身体を鍛えごっこはどう? 女の子と仲良くしよう 千人斬りごっこしようぜ このホームの婆さんの三分の一はゲットしたぜ 真面目ごっこはどうです? 外国旅行の自慢話ごっこは? リアクションごっこだったら私の得意分野です すまないんだけど銀行の金庫破りごっこをやってもらえませんか? 私はお先にあの世へ行きますので 17億円手に入れたらどうします? 信玄の埋蔵金探しの資金にしましょうよ いいねぇ 遊ぼう遊ぼう いっぱい遊ぼう もっともっと遊ぼうよ・・・・・。金庫破りの「七人の侍たち」 宇津井健(72)山崎努(66)青島幸男(71)谷啓(71)長門勇(71)松原智恵子(58)星野真理(22)。他に訳あり金庫破りの依頼人 藤岡琢也(73)その恋人 加藤治子(81)。森繁久彌(90)小林亜星(71)藤岡と加藤のプールラブラブシーン、山崎と松原のベッド奮闘シーン。遊ぼう遊ぼう 死ぬまで何回でも遊ぼうよ。『死に花』(2003)

お口とお肛門

  • 2013.10.12 Saturday
  • 07:39
「口と肛門は親戚だ」と言っても分からん男は女にもてない・・・らしい。談志師匠が存命の頃、自分で「談志が死んだ」という回文を使ってらっしゃった。上から読んでも下から読んでも「ダンシガシンダ」。映画『ビフォー・ザ・レイン』はラストシーンでオープニングシーンに戻っちゃった。トッド・ソロンズ監督の映画『パリンドローム』はそのものズバリ『回文』。始まりが終わりで終わりが始まり。途中の「訳ありロードムービー」仕立ても、約8回、目を逸らして見ないようにすれば・・・9回かな。否、10回から15回くらい目をそらせば「ほのぼの喜劇」になりそうだ。泥々状態に気持ちが行かないのは主役の少女を演じる役者が8人入れ替わるからだろうね。モヤモヤってる余裕がないうちに『回文』の始めがやってくる。「イヤーーーな話」なのにほんわか見てる自分が不思議だ。逆廻しでみたら・・・? 邦題『終わらない物語〜アビバの場合〜』(2004)

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